モノからコト消費、オンライン販売の促進など、時代の移り変わりと共に消費者ニーズが変わっていることに直面しながらも、北海道のオープンで柔軟な開拓者マインドと、札幌市ならではの独自性が生まれる場をつくりたいと考える札幌丸井三越さんと共に、百貨店の再定義とビジネスモデルの再構築を行うため、新規事業の企画立案・仮説検証を行いました。
心の豊かさの指標に変化が起こる時代の中で、地域に根づき共存共栄する百貨店として、存在意義をアップデートさせたいと相談が持ち込まれる。すでにオープンで柔軟な開拓者マインドをもつ、クリエイターや個人事業者、ベンチャー企業などが札幌市内にも多く生まれていることに目をつけ、事業者と共創することで、20代後半~30代前半で感度の高い来店顧客のニーズを満たすプランをご提案しました。
およそ4ヶ月間、百貨店内に仮説検証ブース「YORIAI market」を設置し、事業者ヒアリングを元に通常の販売はもちろん、ギャラリーやイベントスペースとして事業者に向けてスペースの貸し出しを行ったところ、176社・目標対比141%)の利用という結果に。事業者との連携はもちろん、当初ターゲットとしていた20代後半~30代前半で感度の高い顧客の集客へと繋がり、フロアへの来店客数は1.2万人(前年同期比198%)にも登った。
さらに、今回の仮説検証を元に、ビジネスモデルの再構築も実施し、新規ビジネスの際に重要になってくる人材にも目を向け、組織体制も調整を行いながら、消費と生産が交差する場として百貨店が愛され継続し続けるプランをご提案。「百貨店版コワーキングスペース」として、移動式の小さい箱をフロア内に設置し、新しいことが巻き起こっていく路地と、ハードル低く新しいことがはじめやすいスペースを生み出し、従来の百貨店のイメージを打ち砕くものとなった。