東京から1時間半、富士山のふもとにある山梨県吉田市はかつて織物の街として栄え、そこに訪れた人々は夜の街を飲み歩いていた。その痕跡が残る古びた飲み屋街「新世界通り」のリニューアルに伴い、空きテナントで飲食店を開業する意欲のある移住者をマッチングする支援を行った。
東京から1時間半でアクセスできる富士山のふもとの街、山梨県富士吉田市。
かつては織物で栄え職人たちが飲み歩いていたこの街に、レトロで昭和の匂いを漂わせる「新世界通り」というエリアがあった。
もう一度、新世界に乾杯の声が響き渡る日常を。そんな思いから市をあげて2016年より空き店舗をリノベーションし「新世界乾杯通り」として再スタート。そしてこの空間を一緒に盛り上げてくれる、シェフを求めていた。
この悩みを解決すべく、WHEREにて都内在住で地域での飲食店の出店に興味がある人々の母集団形成を行うため、富士吉田市との合同イベントを都内で実施することを決定。また、実際に興味を持った人には地域でのツアーを通じて移住支援を行うことにした。
移住希望者にはツアーを通じて地域の理解度を深めてもらい、ミスマッチが起きないように情報を提供。自分が出店する予定の場所、住む場所、一緒に住む方々も1泊2日のツアーを通じてお伝えした。その上で、地域側と希望者側の意思を確認した上で、マッチングし協力隊に勤めてもらうこととなった。
その後、協力隊は新世界通りのお店の中でイタリアンのお店を出店し、瞬く間に地域と観光客に愛されるレストランに。わずか半年間で協力隊の任期は終え、地域にて独立して飲食店を提供することとなっている。
2020年には、待望の2号店を同じ新世界通りにオープンさせ、地域内外からのお客さんで賑わいをみせています。地域にとっても協力隊にとっても幸せなマッチングを、WHEREがコーディネートを通じて貢献しました。