このプロジェクトの構想がスタートしたときは、まだWHEREとしてのサービスがリリースされる前の2016年11月ごろ。
「都会で一生懸命仕事を頑張る人たちが、自然体な自分に還れる第3のふるさとをつくりたい」。そんな淡い夢を抱き、その僕たちの夢を一緒に叶えてくれる自治体をいろいろな繋がりの中から探しました。
その中で、私たちを受け入れてくれたのが長野県根羽村。初めてご相談にお伺いした夜に、築130年の空き家のオーナーを村が紹介してくださり、プロジェクトの拠点として使わせていただけることが実現。
そこから1年半、地域の工務店や大工の方々にサポートしていただきながら、累計200名の村内、村外の方々がリノベーションに関わり、長年使われていなかった中心街の家に新たな息を吹き込むことができました。
そんな葛藤と向き合い、2019年5月に一棟貸し宿としてサービスをスタート。名前は「まつや邸」。この家に古くから根付いていた屋号をそのままお借りした。宿のオーナーはプロジェクト開始当初から担当をしていた杉山が、村に移住して自らオーナーを務めることに。
滞在期間中は、杉山がコーディネーターとなり、訪れるお客様の要望や想いを汲み取って工程を作成。地域内での田舎体験は、地元の技能を持った方々がガイドとなり、林業、農業、山菜、竹のこ採り、渓流釣りなど、小さな山村の日々の中にある「エンターテイメント」をコンテンツにし、村ならではの楽しみ方を満喫を提供。
食事では、地元の食材を使って自炊をしたり、地域の飲食店で一緒にご飯を食べたりし、ジビエBBQプランを用意したりした。時には地元の人々と一緒に、飲み会をすることも。
滞在は2泊3日を基本プラン。最初は「はじめまして」で始まる関係性も、帰る頃には「また遊びに来てね」や「いってらっしゃい」の関係性が生まれる。その豊かさを、初年度は150名の方々に体感していただいた。
まつや邸でご提供しているのは、おだやかな「村暮らし体験」です。違う地域の、ちょっと非日常な日常を味わうことに喜びを覚える方や、子供に自然体験をさせたいと考えている家族連れなどはオススメです。また企業研修の場としても、活用されています。
宿泊プランは素泊まりとなっておりまして、体験プランとして地元のジビエ食材を活用したBBQプランや料理体験などを提供しております。また地元の飲食店へのご案内を行っております。
5月〜12月に営業を行っております。